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サッカー界において、今や音楽の存在は不可欠だ。スタジアムBGMや、ワールドカップ(W杯)などの重要な局面で公式採用、あるいはファンコミュニティにおいてミーム的な広がりを見せる楽曲が複数存在する。今回は、昨今のフットボールシーンにおいて大きな存在感を放った楽曲を10曲紹介する。※リリース日はDiscogs準拠、再生回数は2025年5月4日時点
タイトル:Wavin’ Flag (Coca-Cola Celebration Mix)
参照元:YouTube
アーティスト名:K’naan
リリース年:2010年
YouTube再生回数:5.6億回
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2010 FIFAワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会の公式ソングは、コロンビア出身のシャキーラによって歌われた「Waka Waka(This Time For Africa)」である。ヨーロッパをはじめ世界中でヒットしたこの曲は、同大会のオープニングセレモニーでも披露された。
本作に負けず劣らず、この年のW杯に関連する楽曲の中に大きな存在感を放つものがある。それがアフリカはソマリア出身のK’naanによる「Wavin’ Flag (Coca-Cola Celebration Mix)」。コカ・コーラのキャンペーンソングとして知られる同楽曲は、日本盤シングルにAIが客演として参加したことでもお馴染みだ。
「Coca-Cola Celebration Mix」と銘打つだけあって、この曲にはオリジナルが存在する。2009年にリリースされた「Wavin’ Flag」は彼の故郷であるソマリア、そして内戦により国を追われた不条理さが歌われている。それをより祝祭的なムードに書き換えたものが、セレブレーションミックスだ。
K’naanは楽曲を書き換えたことについて、アメリカの音楽メディア『ビルボード』に対し、2010年6月に以下のように語っている。
「より多くの人に届けるチャンスだと思ったんだ。僕はコーラのために働いているわけでも何でもない。これは、ミュージシャンとしての自分の誠実さを損なうことなく、彼らが僕の曲を使ってくれる本当に素晴らしい機会だった。これは僕が書いたもので、僕が作った曲なんだ。嬉しいよ」
先述したAIの例のように、結果としてこの曲は各国のシンガーによってローカライズされ、文字通り多くの人に届いた。その意味でも、W杯にふさわしいアンセムだったと言えるだろう。