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フォーカス 7か月前

よく流れる曲の正体は!? 世界のサッカーを彩るキラーチューン10選。きっとあなたも聴いている!?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

タイトル:Live It Up


参照元:YouTube

アーティスト名:Nicky Jam feat. Will Smith & Era Istrefi
リリース年:2018年
YouTube再生回数:2.3億回

 プエルトリコ、ドミニカ共和国にルーツを持つアメリカ人アーティストのニッキー・ジャム、ラッパー「ザ・フレッシュ・プリンス(The Fresh Prince)」としてキャリアをスタートさせた世界的スターのウィル・スミス、パレスチナ/コソボ出身のエラ・イストレフィ。この3名によって歌われた「Live It Up」が、2018 FIFA ワールドカップ(W杯)ロシア大会の公式テーマソングだった。

 タイトルとアーティストには名前がないが、楽曲クレジットにはプロデューサーとして名を連ねている人物がいる。それが、アメリカ人DJ/音楽プロデューサーのDiplo(ディプロ)だ。

 彼こそがこのグローバルな陣営をまとめ上げるのに最も重要な役割を果たしたと言って差し支えないだろう。レゲトン風の曲調にも大きく貢献しているが、何よりもその足跡が肝要だ。

 ディプロは「Live It Up」に関わる以前にもブラジル発祥のバイレファンキ、ジャマイカ生まれのダンスホール、そしてアメリカに端を発するニューオーリンズ・バウンスやマイアミベースなど、古今東西の音楽ジャンルからヒントを得てきた。

 本人もそのことに対して常々意識的に言及しており、同楽曲がリリースされる前の2018年1月、アメリカ誌『ザ・ニューヨーカー』に対して、「カルチャーは融合されるべきもの。文化はそうやって動く」と述べている。

「Live It Up」のオフィシャルMVにはサッカー日本代表の本田圭佑や長友佑都らも出演しており、各国からスター選手が集結している。まさしくワールドワイドな祭典にふさわしい映像が制作されたが、それは裏方であるディプロの人選から意図されていたように見える。
 

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