終了間際の失点で東京ヴェルディに敗戦。川﨑颯太が悔やんだのは…
「もちろん満足している、という選手は誰一人としていないですね。自分たちなりにできている、といった部分はあるけど、それでもまだまだ足りないところがあるからこそ、今日の敗戦になったと思うので」
川﨑が自戒の念を込めながら「今日の敗戦」と位置づけたのは、敵地・味の素スタジアムに乗り込んだ25日の東京ヴェルディ戦だった。両チームともに無得点のまま、引き分けの予感も漂ってきた後半アディショナルタイム94分に痛恨の失点を献上した京都は、リーグ戦4試合ぶりの黒星を喫していた。
失点をさかのぼっていけば、MF食野壮磨が蹴った右コーナーキック(CK)に行き着く。中央でDF綱島悠斗が京都の選手と競り合い、後方へこぼれたボールを拾ったMF新井悠太が、ペナルティーエリア(PA)の外側から迷わずに右足を一閃。ゴール左隅の一番上へ、豪快なゴラッソを叩き込まれた。
「全員がしっかりと体を張ったなかでの、相手のCKだったので。CK自体がダメではなく、自分たちの守備でいえば、CKのところまで侵入されてしまったところが少し問題だったと思う」
細かいパス回しからFW川﨑修平にポケットを突かれ、DF福田心之助が左足を攣らせながら、懸命にブロックしてCKに逃れるまでの流れを悔やんだ川﨑は、さらにこんな言葉を紡いでいる。
「自分たちがしっかりとブロックを組んで、いいラインを敷いていたらあそこまで侵入されなかったと思っている。スライドが間に合わなかったところを含めて、そこは反省しなきゃいけない」
実はヴェルディ戦の後半でも、前半とはまったく違った京都の姿を見せつつあった。