9位:ボーンマス

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦成績:15勝11分12敗(勝ち点56)
開幕前予想順位:12位
開幕前に12位と予想をしていたボーンマスが9位でのフィニッシュを果たした。
結果的に来季の欧州カップ戦出場権を獲得することはできなかったが、今季はボーンマスにとって歴史的なシーズンとなった。プレミアリーグでは史上最多となる勝ち点56を稼ぎ、9位でのフィニッシュもクラブ史上最高位。年間15勝も最高の成績と、2季目を迎えたアンドニ・イラオラ監督の下でクラブの様々な歴史を塗り替えた。
これだけ好調のシーズンを過ごせたのは、ドミニク・ソランケが引き抜かれた中でも戦力ダウンを最低限に抑えることができたからだろう。代役としてポルトから獲得したFWエヴァニウソンは、開幕1ヶ月こそ適応に苦労したが、10月以降は重要な戦力に定着。ユベントスから獲得したDFディーン・ハイセンはクラブの年間最優秀選手賞を受賞するほど高いパフォーマンスを発揮した。
新加入選手以外にも既存の選手たちの成長も著しい。イラオラ監督はスペイン人の指導者らしく個人戦術を伸ばすことに定評があり、FWアントニー・セメンヨやFWジャスティン・クライファート、DFミロシュ・ケルケズらはキャリア最高の姿をみせた。
相手のビルドアップに合わせてプレスの形を調整するアプローチは強豪に対して有効で、2位アーセナルに対してはシーズンダブルを達成。第25節終了時点では5位まで順位を上げていた。
しかし、シーズンの最終盤はMFライアン・クリスティを筆頭に怪我人が続出。走力をベースにハードワークを続けるチームのスタイルの弊害が出てしまい、失速気味での9位フィニッシュとなった。それでもポジティブな1年間だったことには変わりない。