6位:アストン・ヴィラ

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦成績:19勝9分10敗(勝ち点66)
開幕前予想順位:5位
開幕前に5位と予想をしていたアストン・ヴィラが6位でのフィニッシュを果たした。
41年ぶりの出場となったUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではベスト8、FAカップもベスト4と結果を残したことを踏まえると充実した1年と表現したいところだが、6位でのフィニッシュにも関わらず、得失点が「+7」しかないことからもわかるように、内容は苦しいシーズンだった。
リーグ戦で挙げた19勝のうち12勝が1点差での勝利。これはウナイ・エメリ監督の修正力による力が大きく、途中出場の選手が決めた得点数は18ゴールでリーグ最多だ。冬の移籍市場で選手層を厚くしてからは顕著で、MFマルコ・アセンシオとFWマーカス・ラッシュフォードがデビューした第25節イプスウィッチ・タウン戦以降で決まった24ゴールのうち、16ゴールが後半に生まれたものだった。
この後半勝負の戦い方に加えて、1-4で大敗した第27節クリスタル・パレス戦以降は守備を修正。それまでの「ミドルブロック×ハイライン」に捉われることなく、相手によってハイプレスやローブロックを使い分けて失点数を劇的に減らした。シーズンを通してクリーンシートが9試合しかなかった中で、ラスト10試合で6度の無失点を達成している。
エメリ監督の渾身の修正力で、2月末の時点で10位だったところから一気に勝ち点を積み上げることに成功。1試合消化が多い状況で迎えた第27節終了時点で、ノッティンガム・フォレストとの間にあった勝ち点差「6」を逆転した。
最終的に2季連続でのCL出場権まであと一歩というところに迫ったが、最終節でマンチェスター・ユナイテッドに敗れたことで、来季はUEFAヨーロッパリーグ(EL)に回ることとなった。
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