MF:遠藤航

【写真:Getty Images】
生年月日:1993年2月9日(32歳)
所属クラブ:リバプール(イングランド)
24/25リーグ戦成績:20試合0得点
日本代表通算成績:69試合4得点
新戦力が多いからこそ、常連組の存在感が際立つ部分もあるだろう。特にキャプテンである遠藤航の重要性は多くのファン・サポーターが知るところで、不在時にはチームに大きな影響がある。
遠藤が体調不良によって欠場した昨年10月のホーム・オーストラリア戦で、日本は1-1の引き分け。試合の大部分を支配し続けたものの、中盤の底でリスク管理とスペースをコントロールする役割を担う者がおらず、フィニッシュまでの道筋も曖昧だった。
今回招集されたメンバーの中でボランチに入れるのは、キャプテンのほかに佐野海舟や藤田譲瑠チマ、あるいは鎌田大地が一列下がる可能性もあり、オプションは多彩。しかし、オーストラリア戦は実質的に遠藤の相方探しとなる可能性が高く、このハードワーカーの立場は盤石だろう。
MF:佐野海舟

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年12月30日(24歳)
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
24/25リーグ戦成績:34試合0得点
日本代表通算成績:4試合0得点
キャプテンの遠藤航が盤石だと仮定するならば、誰がダブルボランチのもう片方を担うのかは大きな論点になるだろう。オーストラリア戦では今季のドイツで結果を残した佐野海舟が、遠藤の相方を務めるのではないか。
今季のマインツは、ブンデスリーガにおいて6位でフィニッシュ。昨季の13位から大きく順位を上げ、来シーズンの欧州コンペティションへの出場権も勝ち取った。その原動力のひとりとして、佐野は確実に数えられる。データサイト『FotMob』によれば、「90分あたりのインターセプト数」でチーム内トップ、「90分あたりのタックル成功数」で4位に入った。
とはいえ、今回のシリーズでもボランチの有望株は多く招集されている。展開力や盤面全体のコントロールを求められる場合は、藤田譲瑠チマが起用される可能性も大いにあるだろう。
今回の相手はより強度を求められるオーストラリアということもあり、ブンデスの高いインテンシティに慣れている佐野のスタメンを予想した。