ST:久保建英

【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月4日(24歳)
所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)
24/25リーグ戦成績:36試合5得点
日本代表通算成績:42試合6得点
日本サッカー協会(JFA)が今回のシリーズに臨むメンバーを発表した際、森保一監督は選考基準について説明した。
そのときに指揮官は、「年間を通じて出場試合の多い選手」と「けがが多くなってきている選手」が今回の選考外であると明かした。その上で、「遠藤(航)と鎌田(大地)に関しては試合数は出ていますが、出場時間は短いというところで考えています」と述べている。
そのなかで例外的に招集されたのが、公式戦52試合でピッチに立った久保建英だ。同選手について、森保監督は「彼には、日ごろから年齢関係なくチームのリーダーとして立ち振る舞いしてくれていますけど、新たに入ってくる選手のリーダー役として接してもらえれば」と語り、大役を任せる意図を明かした。
すなわち今回のシリーズでは、“久保と一緒にゲームを作るのは誰か?”を確認することが重要なテーマのひとつと見られる。鈴木唯人や佐野航大、佐藤龍之介らシャドーのポジションに有望株は多いが、オーストラリア戦では久保のスタメンは堅そうだ。
ST:鎌田大地

【写真:Getty Images】
生年月日:1996年8月5日(28歳)
所属クラブ:クリスタル・パレス(イングランド)
24/25リーグ戦成績:34試合0得点
日本代表通算成績:40試合9得点
最終予選の基本フォーメーションは3-4-2-1。2シャドーのうち1枚が、森保一監督に「新たに入ってくる選手のリーダー役」を任された久保建英だと仮定すると、もう片方に誰が入るのかは重要なトピックだ。
選択肢の顔ぶれを考える。鎌田大地、三戸舜介、俵積田晃太、そしてポーランドに渡ってからシャドーで開花した森下龍矢。オーストラリア戦が今シリーズの1戦目であることを考えると、やはり経験豊富な鎌田が第一候補だろう。3月20日のバーレーン戦では後半から久保とタッグを組んでゴールを決めているため、自身も良いイメージを持っているはずだ。
とはいえ、守田英正や田中碧が不在の今回は、鎌田が一列下りてボランチに入る可能性もある。その場合は先述したうちの誰かがシャドーで起用されそうだ。シーズン後半からオランダで定位置を確保した三戸は、鎌田とは異なる方法で違いを作れるかもしれない。
いずれにしても鎌田のスタメン起用は濃厚だろう。
CF:町野修斗

【写真:Getty Images】
生年月日:1999年9月30日(25歳)
所属クラブ:ホルシュタイン・キール(ドイツ)
24/25リーグ戦成績:32試合11得点
日本代表通算成績:6試合3得点
所属するホルシュタイン・キールの降格は決定してしまったが、町野修斗は今季のブンデスリーガで及第点以上の結果を残した。リーグ戦32試合で11得点はチーム内得点王であり、彼のキャリア全体で見ても2022シーズンに湘南ベルマーレで記録した13ゴールに次ぐ記録である。
今回の代表ウィークで招集された選手のうち、主にCFとしての起用が見込まれるのは3人。町野のほか、大橋祐紀と細谷真大が該当者だが、それぞれのストロングは異なる。
オーストラリアがフィジカルに優れた選手でゴール前を固めてくると想定すると、日本はボールを動かしながら陣形を崩さなければならない。そう考えると、第1候補は両足を使えてポストプレーも巧みな町野か。代表での暫定的な実績でも、このストライカーは6試合で3得点と、3人の中で最も優れている。