14位:ウェストハム・ユナイテッド

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦成績:11勝10分17敗(勝ち点43)
開幕前予想順位:8位
開幕前に8位と予想をしていたウェストハムが14位でのフィニッシュを果たした。
近年稀に見る大型補強の効果もあり、今季開幕前の時点ではかなり期待をしていた。ところがデイヴィッド・モイーズの後任としてチームに招かれたフレン・ロペテギは、結果として中途半端なチーム作りに終わり、彼のやりたいことが見えないまま1月8日に解任となった。
後任にはチェルシーやブライトンで指揮を執ったことで知られるグレアム・ポッターを新監督に招聘。幸いにもウェストハムには3バック適正の高い選手が多く、シーズン最終盤にかけて徐々に彼が志向するピッチの幅を使った戦術が機能し始めた。
モチベーション低下が懸念される中で、選手たちがピッチ上でみせたパフォーマンスは来季に向けて期待が持てるものとなったが、数年単位で選手獲得に携わる人物が入れ替わっているのは気がかりなところ。
昨夏に1億4400万ユーロ(約230億円)の移籍金を使った大型補強を先導したテクニカル・ディレクター(TD)のティム・シュタイテン氏も、1年半におよぶ同職の役割を終えてポッター就任の1ヶ月後にチームを離れた。
これは決して良い兆候とは言えない。チームの土台となるフロントが安定をしなければ、ピッチ上の結果に反映させることは難しい。
ウェストハムは昨季に続いてベテラン勢との契約満了を発表しており、GKウカシュ・ファビアンスキやDFアーロン・クレスウェル、DFヴラディミール・ツォウファル、FWダニー・イングスが退団する。彼らの代わりとなる選手の獲得は必須で、そこで新たな選手獲得に関わるカイル・マコーレー氏らの手腕が重要になるだろう。