11位：フラム

【写真：Getty Images】

24/25リーグ戦成績：15勝9分14敗（勝ち点54）
開幕前予想順位：13位

　開幕前に13位と予想をしていたフラムが11位でのフィニッシュを果たした。

　結果的にボトムハーフでのフィニッシュとなったが、充実した1年間だったと言えるだろう。実際に獲得した勝ち点「54」はプレミアリーグにおけるクラブ史上最多。昇格初年度からチームを支えたMFジョアン・パリーニャがチームを去った中でも、マルコ・シウバ体制4シーズン目で明るい結果を残した。

　数多くの勝利に欠かせなかったのが“復活”を果たした選手たちだ。ウルブス時代に頭蓋骨骨折の大怪我を負ってから苦労していたFWラウール・ヒメネスが、リーグ戦では5季ぶりとなる2桁ゴールを達成。昨夏にトッテナム・ホットスパーから復帰したライアン・セセニョンもシーズン終盤に多くの得点に絡み、来季に向けても期待が持てる。

　一方で明確な課題も露呈したシーズンだった。今季を通して逆転負けを喫したのが6試合もあり、先制点を奪ってからのゲームコントールを得意としていない。特に試合終盤のクローズには課題があり、リード時から勝ち点を「28」も落としたそうだ。これはプレミアリーグでワーストタイの数字である。

　コーナーキックからの失点も多く、パリーニャやDFトシン・アダラバイヨら高身長の選手たちが退団した影響もあるだろう。これらを逆に捉えるとチームの弱点や課題は明確で、来季以降に勝ち点を伸ばす余白が残されている。

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