4位:鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)
【写真:Getty Images】
今季の鎌田大地は初挑戦のプレミアリーグで得点に絡むことがなかった。ただ、彼の貢献度は数字に表れる以外の部分の方が大きいだろう。
今回のメンバーで2番目に高くした「テクニック」は、鎌田のプレースタイルを語る上では欠かせない。狭いエリアでも簡単にボールを失わず、パスやドリブルでチームのリズムを作る。それを中盤の広範囲でこなせるのが彼の魅力であり、低い位置でも高い位置でも状況に応じた潤滑油のようなプレーでチームに貢献する。
日本代表ではより得点に関わる部分が求められる[3-4-2-1]のシャドーの一角でのプレーが主となっている。3月のバーレーン代表戦で決めたような形でのテクニックと決定力を兼ね備えたフィニッシュも彼の特長であり、今の代表では「攻撃力」が高く評価されている印象だ。
一方で所属するクリスタル・パレスではボランチでの起用が主だった。佐野海舟や遠藤航のような中盤を制圧するような「守備力」の持ち主ではないが、ある程度の守備範囲が限定されていれば対人でも弱さをみせない。
ボランチより前の中央のエリアであればどこでもプレーできるポリバレントなプレースタイルは、招集できる人数が限られる日本代表にとっては大きな助けとなる。来夏のワールドカップでも主力としてプレーするだろう。