海外日本人選手　最新ニュース

　かつて日本人選手の海外挑戦は、それ自体が一種のステータスと見なされる側面もあった。しかし、時代は変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価は得られない。今回は、欧州5大リーグでプレーする日本人選手たちの最新年俸をランキング形式で順位ごとに紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは5月6日時点。

1位：鎌田大地

生年月日：1996年8月5日
推定年俸：642万ユーロ（約10億2700万円）
所属クラブ：クリスタル・パレス（イングランド）
24/25リーグ戦成績：34試合0得点0アシスト

　欧州5大リーグでプレーする日本人選手の年俸ランキングで1位に立つのは、イングランド・プレミアリーグのクリスタル・パレスに所属する鎌田大地だ。推定642万ユーロ（約10億2700万円）の破格の待遇は賛否両論を呼んでいる。

　昨年夏にフリーでクリスタル・パレスに加入した鎌田は、チーム最高額の年俸で迎えられた。しかし、なかなかチームにフィットせず、出場機会は徐々に減少。ドイツ・フランクフルト時代、2022/23シーズンに記録した9得点7アシストのような直接的な数字は残せず、英メディアでは「期待外れ」という厳しい評価も目立った。

　しかし、シーズン後半戦になって評価は変わった。4月以降はボランチとして起用され、試合の流れを落ち着かせる役割が高評価を受けている。

　得点やアシストといった数字には表れない貢献が評価され始め、アストン・ヴィラ戦後には若手MFアダム・ウォートンから「技術、落ち着き、驚異的なスタミナを備えたトップクラスの選手」と称賛されるなど、チーム内での信頼も高まっている。

　鎌田は前所属のラツィオでも序盤は適応に苦しみ、後半戦に向けてパフォーマンスを上げ、存在感を示してきた経緯がある。クリスタル・パレスでも同様の流れといえるだろう。

　移籍当初の期待値と現状とのギャップに揺れ動いた1年目だが、後半戦の活躍で周囲の見方は変わり始めている。

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