MF:俵積田晃太(たわらつみだ・こうた)
生年月日:2004年5月21日
所属クラブ:FC東京
オーストラリア代表戦:64分 OUT
インドネシア代表戦:78分 IN
日本代表初招集の俵積田晃太は、6月シリーズで2試合に出場。インパクトのあるプレーもあったが、課題も浮き彫りになった。
俵積田は5日のオーストラリア代表戦に先発出場。所属するFC東京でのポジションより守備の比重が高いウイングバックとしてピッチに立った。立ち上がりは積極果敢に左サイドのスペースを突いて好スタートを切ったように見えたが、縦に抜けた後の左足のクロスが精度を欠き、次第に試合から消えていった。
10日のインドネシア代表戦では78分から途中出場し、細谷真大の得点につながるプレーもあった。しかし、ゴールライン際をえぐったこのときのドリブルも、ほとんどが右足でのボールタッチで、左足の活用は乏しかった。W杯で日本代表に立ちはだかる強敵が俵積田の右足を警戒してきたら…と考えると、引き出しの少なさは課題として残る。
オーストラリア代表戦では、右ウイングバックに入った平河悠が力強いパフォーマンスを見せていた。インドネシア代表戦では三戸舜介と森下龍矢もアピールに成功したと言っていい。日本代表のウイングバックはもともと豊富な人材がそろっている。そうした中で俵積田がポジション争いに食い込むのは容易ではなく、今回の2試合が大きなアピールになったとは言い難い。
それでも、俵積田はまだ21歳になったばかりの若手で、プレーの引き出しはこれから増やしていける。課題をより強く認識することで、さらなる成長につながることに期待したい。