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W杯行きもあるぞ! サッカー日本代表、アピール大成功の5人。6月シリーズで株を上げたのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:佐野海舟(さの・かいしゅう)

佐野海舟
【写真:Getty Images】

生年月日:2000年12月30日
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
オーストラリア代表戦:64分 OUT
インドネシア代表戦:フル出場

 森保ジャパンのボランチはポジション争いの“激戦区”だが、佐野海舟には熾烈な競争を勝ち抜くだけの素質が備わっている。6月シリーズでは、その事実があらためて証明された形となった。

 やはり「ブンデスリーガ総走行距離トップ」の肩書きは伊達ではなかった。オーストラリア代表戦では相手が自陣に引くという選択を取ったためにそれほど多くの見せ場がなかったものの、インドネシア代表戦では圧倒的な運動量とボールハンティング能力を披露している。

 一度チームの矢印が前に向けば、相手ゴール前まで侵入するなど、佐野は攻守に渡って抜群の存在感を示した。プレーの強度・質ともに高いレベルにあり、遠藤航とのダブルボランチは崩れる気配が一切なかった。

 2024年7月の女性に対する不同意性交容疑による逮捕で、佐野と日本代表のつながりは断ち切られたかに思われた。6月シリーズにおける“復帰”には賛否両論が渦巻いているが、ドイツの地で磨きをかけたプロ選手としての実力に疑いの余地はない。

 森保一監督がセンシティブな事情を抱えた佐野の招集にこだわったことからも、この男がボランチ枠の有力候補であるのは間違いない。W杯メンバー入りを巡り、今後も様々な声が飛び交う事態は避けられないだろうが、それでも指揮官が佐野を1年後のW杯本大会に連れて行くのか否か、その最終決断に多くの人が注目している。

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