1位:パリ・サンジェルマン(フランス)

監督:ルイス・エンリケ
24/25リーグ戦成績:26勝6分2敗
戦力値:94(攻撃力20,守備力18,選手層18,勝負強さ19,采配力19)
先日行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ファイナルで、インテルに5-0の大勝を飾って、クラブ史上初めて“ビッグイヤー”を掲げた。今回のFIFAクラブワールドカップはUEFAランキングの上位クラブとして参加資格を得たが、現在の欧州王者と言っていいだろう。
ルイス・エンリケ監督が植え付けた組織力は非常に高く、そこにリーグ・アン21得点7アシストのフランス代表FWウスマン・デンベレを筆頭としたタレントの個性が、見事に融合されている。リオネル・メッシ、キリアン・エンバペ、ネイマールの“ビッグ3”を擁した当時に比べて派手さはないが、デンベレをファーストスイッチとした高強度の守備と鋭いサイドアタックで立て続けに相手ゴールを襲う。
チームとしての得点力は“欧州勢”でも最強だ。守備面も、前からのプレスがうまくかからなかった時の対応にやや問題はあるが、イタリア代表の守護神ジャンルイジ・ドンナルンマが支える最終ラインは耐久力が高い。選手層は後ろに不安がある分、少し評価を下げたが、アタッカーはナポリから冬に加入したジョージア代表クビチャ・クワラツヘリア、伸び盛りの20歳FWデジレ・ドゥエなど充実しており、ベンチにも個性的なタレントを揃えている。
“ビッグ3”時代はスタメン=最大火力だったこともあり、選手交代に難しさを感じたが、現在のメンバーはルイス・エンリケ監督が必要に応じて、躊躇なく勝負のカードを切れている。“スターチーム”のメリットだ。
【関連記事】
グループリーグ順位表 FIFAクラブワールドカップ2025
FIFAクラブワールドカップ2025 全試合日程・結果・視聴方法一覧
浦和レッズは何を変えたのか【1】松尾佑介と渡邊凌磨は慎重に見極める。不安定さを解消したのは…【戦術分析コラム】