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ナポリは鈴木彩艶に関心を示しているが…

　イタリアのパルマに所属する22歳の日本代表GK鈴木彩艶は、昨季のセリエAで優勝を果たしたナポリから関心を示されている。ただ、所属クラブも重要な選手と位置付けており、移籍金に関する交渉が難航しそうだ。イタリア版の『ユーロスポーツ』が16日に報じている。

　鈴木は2023年8月に浦和レッズからベルギー1部のシント＝トロイデンVVへ期限付き移籍した後、2024年2月に完全移籍へ移行した。そして、同年7月にはパルマへ移り、昨季は正守護神として公式戦37試合に出場。チームは下位に沈み、厳しいシーズンを送ったが、その中でも鈴木がユベントスやナポリを相手に無失点に抑えた試合があり、同選手に対する評価が高まっていた。過去にはマンチェスター・ユナイテッドが獲得に動いたこともある。

　同メディアによると「ナポリを率いるアントニオ・コンテ監督が鈴木を非常に高く評価しており、ナポリでスポーツ・ディレクターを務めるジョヴァンニ・マンナのお気に入りでもある」という。しかし、「彼はパルマにとって欠かせない存在であり、所属クラブ側は市場価値を3500万ユーロ（約56億円）と見積もっている。ナポリとしては、その金額を別のポジション、例えば攻撃陣の補強に使いたいと考えているようだ。今後数週間でパルマが要求額を引き下げるかが注目されるが、現時点では交渉は難航すると思われる」との見解を示した。

　続けて「ナポリは移籍市場で積極的な動きを見せているものの、さすがにこの金額には踏み切れないだろう。と言うのも、理論上は近くアレックス・メレトの契約延長が発表される予定であり、鈴木は控えGKという立場に甘んじる可能性が高いからだ」と伝え、メレトの動向次第であることを示唆している。ナポリへ移籍すればステップアップに繋がるかもしれないが、主力として起用される保証はないようだ。