11位：アル・ヒラル（サウジアラビア）

監督：シモーネ・インザーギ
24/25リーグ戦績：2位（23勝6分5敗）
戦力値：77（攻撃力16,守備力13,選手層16,勝負強さ14,采配力18）

　FIFAクラブワールドカップを前に行われたAFCチャンピオンズリーグ・エリート（ACLE）の準決勝で、同じサウジアラビアのアル・アハリ（今大会に出場するエジプトのアル・アハリとは同名の別クラブ）に惨敗を喫したことで、ジョルジェ・ジェズス監督は解任。一時的にコーチから昇格する形で、モハメド・アル＝シャルフーブ暫定監督が率いていたが、クラブはクラブW杯に出場するセリエAのインテルからシモーネ・インザーギ監督を引き抜いた。

　それまで[4-2-3-1]をベースにしていたアル・ヒラルが、インザーギ監督がインテルで使用していた[3-5-2]に変更するかは不明だが、イタリアでの実績が十分なセネガル代表DFカリドゥ・クリバリが統率するディフェンスにも、良い影響をもたらすかもしれない。

　攻撃の中心を担うのはセルビア代表MFのセルゲイ・ミリンコビッチ＝サヴィッチで、長短の正確なパスと強烈なミドルシュートを備えている。バルセロナのカンテラ出身でもあるブラジル代表FWマウコムや気鋭のセルビア代表FWアレクサンダル・ミトロヴィッチの能力が、インザーギ監督の指揮下で存分に発揮されれば、世界をあっと言わせる躍進をしてもおかしくはない。

　スタメンは外国人選手が過半数を占めるが、万能型アタッカーのサレム・アル・ドサリ、大型ボランチのモハメド・カンノ、タイトな守備のデュエルが強みのハッサム・タムバクティというサウジアラビア代表の3人は“助っ人”たちにも大きく見劣りしないタレントで、特にキャプテンのサレム・アル・ドサリは多国籍軍をまとめるリーダーでもある。

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