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「子育てを経験することで」遠藤航が父親として考えていること。心を動かした離島での経験「サポートすることができれば」

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:編集部】

遠藤航が立ち上げる新たなプロジェクト

 17日、サッカー日本代表MF遠藤航が東京都内で記者会見を開き、7歳から12歳を対象とした親子向けの留学支援プロジェクトの立ち上げを発表した。4児の父であり、これまで多くの子どもたちと触れ合ってきた遠藤は、これまでの自身の3つの実体験が、プロジェクトを発足するきっかけになったと語っている。

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「SEKAI NI WATARU PROJECT」と名付けられたプロジェクトについて遠藤は「サッカーに縛るだけではなくて、世界に出ていきたい、色々な競技をやっている方だったりとか、スポーツに限らず色々なことを海外でやっていきたいと思っている子どもたちは必ずいると思う」とサッカーに限らず多様な分野で積極的に支援していく思いを語った。

 4児の父である遠藤は、自身が親になってから得た気づきがあったという。

「僕は長男として生まれて土日、休日はよく父親とサッカーをしていた。子供の頃、父親がそこまで何を考えているのか深く考えたことはなかったですけど、(自分が)父親になって実際に子育てを経験することで、父親がどんな風に自分に接していたのかとか、意図だったりとか思いみたいなところを感じることができた」

 これまで、ベルギー、ドイツ、イギリスの3カ国を渡り歩いた遠藤は、欧州で当たり前に行われている社会貢献活動に影響を受けたことが、日本でも形にしたいと考えるきっかけになったと明かす。

「イギリスは社会貢献活動が活発で、一つ例を挙げるとイングランド代表の選手の活動というのは、選手たちに報酬は支払われたりするんですけど、それを寄付したりとか社会貢献活動(に使う)というのが当たり前に行われている。それに僕もすごく感銘を受け、実際に日本で何かできないかと」

 以前、離島に訪れて子どもたちとサッカーをした遠藤は、高い能力を持つ子どもたちが環境の壁で夢を諦めないように機会を与えたいという思いが強くなったという。

「ピュアな子供たちのサッカーに対する姿勢だったりとか、実際にすごく上手い子どもたちもいっぱいいて、そういった子たちにもっと海外でチャレンジしたいみたいな思いがあったときに、サポートすることができれば素晴らしいんじゃないかと」

 遠藤は自分にとって最適解を見つけ出す力を「自考流」という言葉で表現する。

「子育てだったり、サッカーにおいて勝利するために最適解って何なんだろう、正解ではなくてその時の最適なものって何なんだろうということをサッカー選手としても1人の父親としても考えている」

「そういった僕の考え方を自考流という風にさせてもらっていますけど、環境だったりとか置かれている状況で最適解って何なんだろう、何が一番良いんだろうということを常に考えながら世界に出て行ったりとか国内で活躍する姿というのをどんどん見せて欲しいなという思いがあります」

 自らの実体験をもとに、多くの子供たちが挑戦する機会をサポートしていく。

(取材・文:佐藤彰太)

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【了】

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