原口元気「相手がいやがることをしなければ…」
「メンタルが大事になります。経験がある相手ですが、自分たちのスタイルを見せなければいけないと思います。賢さも必要だと思います。試合の中で波があると思いますし、いいときもあれば悪い流れもありますので、悪い流れのときに賢さを使って耐えることが大事だと思います。チャンスをものにすることも大事です。そこが鍵だと思います。ハードワークし、いいプレーをしたいと思っています。難しい試合になりますが、自信を持ってプレーすればいい結果を残せる」
そうマテウス・サヴィオも語るように、必ず来る苦しい時間に耐えて、そこからチャンスをものにしていく。個のところでは、インテルに対しては前線のアルゼンチン代表FWラウタロ・マルチネスとフランス代表FWマルクス・テュラム、そしてトルコ代表の司令塔ハカン・チャルハノール、3戦目のモンテレイであればメキシコ代表MFヘスス・コロナといった、必ず止めなければいけない要注意選手はいるが、チームとしての統制が取れ続けていなければ、タフな試合の中で良い流れを掴むことはできない。
ドイツや日本代表で多くの強豪と戦ってきたMF原口元気は「相手がいやがることをしなければいけません。それを少なくとも前半の45分は必ずやり続けて、後半に勝機をうかがう。前半に先制点を取れればいいですが、ポイントは相手がいやがることをし続けることが強い相手を倒す、サプライズを起こす上で一番大事になってくる」と語るが、そうしたサプライズも自分たちの中では起こるのではなく100%起こすという気概で向かっていくことが大事だろう。
E組の浦和がもしノックアウトステージに勝ち上がれば、F組の1位か2位が相手になる。ドルトムントになるのか、あるいはフルミネンセやアジア勢の蔚山HDになるのか、南アフリカのマメロディになるのは分からないが、自信を付けた状態でラウンド16を戦うことになるだけに、次のランドに進む勝機は広がってくるのではないか。
(取材・文・選定:河治良幸)