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コラム 6か月前

「思ってる以上に…」西川周作が流した涙。「初めて感じた」まだ浦和レッズにはやるべきことがある【現地取材コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

「このままでは日本に帰れない」

 Jリーグではなかなか経験しえないような相手の強度、質といったものに向き合いながら、終盤まで勝ち点3あるいは勝ち点1を取れる可能性を持ち続けた浦和。しかし、最後は敗戦という結果が残酷なまでに突きつけられ、3-1で敗れたリーベルプレート戦から2連敗となり、浦和は1試合を残してグループステージ敗退が決定した。

「こんなにも悔しい気持ちにさせられたということはまだまだやっぱり、欲も感じながら、クラブワールドカップにまたチームとして、クラブとして戻ってきたい」と西川。39歳のGKは限界を自分から作ることなく、さらなる成長の道筋を模索していく。浦和というクラブにとっても、この刺激的なステージが単なる思い出になってしまわず、ここからの糧にしていけるかは日本に戻ってからの”日常”にかかっている。

 しかし、まだ浦和にはやるべきことがある。3試合目でメキシコのモンテレイに勝利すること。決勝トーナメントに進むという目標は絶たれたが、西川は「悔しい思いというのは今までもしてきたんですけど、今日は本当にのしかかってくるものがあった。この感情をしっかりと次にもぶつけないといけないし、このままでは日本に帰れない。いい結果を求めて皆さん来てくれてるので。しっかりモンテレイに勝って日本に帰る」と言葉に力を込めた。

(取材・文:河治良幸)

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【了】
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