長野風花が明かす本音「それはサッカーを始めたときから変わっていない」
「本当にチームが勝てればそれでいいんですよね」
「最終的な自分の夢は何か訊かれたら、やっぱりなでしこジャパンで優勝することなんです。でも、だからといって個人では何も求めていないというわけではなくて、むしろ個人としてもっと成長したいと思っています。その先に、なでしこジャパンの優勝に貢献できる自分がいると思うからです。なでしこジャパンを優勝に導くためには、もっともっと自分自身のレベルアップが必要だと感じています」
個人として、これがしたいという思いはない。ただ、なでしこジャパンを優勝に導きたいという誰よりも強いモチベーションが長野を突き動かしている。この思いはどこから来ているのだろうか。
「ゴールを決めてみんなで喜んでいるところだったり、誰かのミスをみんなでカバーするみたいな、そういうチームプレーに魅力を感じている。みんなのためだったら走りますよ。それはサッカーを始めたときから変わっていないかなと思います」
少し前に「すぐ忘れてしまう」と言っていたはずなのに、それは覚えていた。強い感情は頭ではなく心で覚えているのだろう。
「チームにいい結果を残すために貢献できれば、自分にとって本当にそれが一番の幸せだと思っています」
だからこそ、パリ五輪で金メダルを掲げたいという思いは人一倍強かった。自分のためではない。なでしこジャパンのため、そしてそれはこの2人のためでもある。