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「ただボールを持ってるだけじゃ怖くない」なでしこジャパンがスペインと対峙して見えた問題「ゴールに繋がらなきゃ意味がない」

text by 編集部 photo by Getty Images

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なでしこジャパン 宮澤ひなた

【写真:Getty Images】

スペイン遠征を終えて、なでしこジャパン宮澤ひなたが感じたこと

 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は現地時間6月27日に国際親善試合でスペイン女子代表と対戦し、1-3で逆転負けを喫した。去年のパリオリンピック(五輪)でも敗れた相手に実力の差を見せつけられる内容だった。29日、スペイン遠征から羽田空港に帰国した宮澤ひなたは取材に応じ、個人としてのレベルアップが必要だとした。

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「やっぱ負けっていうのは正直悔しいですし、もっと自分たちができたことあるんじゃないかなっていうのは思いますね」

 ボールを保持して攻め込むスペインに対し、日本が守備に回る時間は多かった。相手のミスを突き、田中美南が先制点を決めたのは良かったが、そこからは反撃に出たスペインの猛攻を受ける展開で完敗だった。

 ただ、チームとしてはボールを繋ぐことにトライした試合でもあった。

「今までのスペイン戦よりは自分たちが保持する時間帯は長かったかなというのはやってて感じたことではありましたけど、結局繋いでもゴールに繋がらなきゃ意味がないと思います。自分たちが押し込む時間帯は相手に比べて少なかったのは感じるので、繋ぐ中でもゴールに向かうところはもっと積み上げていかなきゃいけないところかなとは思います」

 インサイドハーフで先発した宮澤は、チームがボールを保持するスタイルにトライした点を評価した一方で、ゴールに直結するボール保持の仕方の大切さを痛感していた。

「相手はすごい自信を持って繋いできてるのは伝わってきましたし、狭いところでも前を向く選手が多かった。自分も中盤としてはそういうプレーをもっと増やしていかないといけないのは対峙して思ったことではあった。ただボールを持ってるだけじゃ怖くないですし」とボールを持ってからの動き出しのバリエーションを増やす必要があるとも話した。

 今後は7月6日から16日にかけ、国内組のみで構成されたメンバーで東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国への参加が決まっているなでしこジャパン。宮澤はオフを挟んで新たなシーズンへ向かうこととなり、代表活動はしばらく期間が空く。この海外遠征で得たものを次の活動につなげていくしかない。

「まずはしっかり自分と向き合いたいなっていうのは思いますし、代表で集まれる期間はすごい少ない。そこに全力で良いコンディションで臨むために、またチームで新しいシーズンが始まりますけど、しっかり一戦一戦大事に戦っていきたい。個人でもっと戦える選手になりたいなっていうのはより感じるので、そこはもっと突き詰めていきたいと思います」

(取材・文:編集部)

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【了】

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