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フォーカス 5か月前

今のクラブに未来なし? 今夏に移籍しないとマズイ欧州日本人選手5人。新天地を探すべきなのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:中村敬斗(なかむら・けいと)


【写真:Getty Images】

生年月日:2000年7月27日
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
24/25リーグ戦成績:32試合11ゴール2アシスト

 中村敬斗は2024/25シーズンに確かな活躍を見せ、次なるステップアップのタイミングを迎えている。

 中村は2022/23シーズン、オーストリアのLASKリンツでリーグ戦14ゴール7アシストを記録し、注目を集めた。翌2023年夏には、フランスのスタッド・ランスへ移籍。リーグアン1年目は4ゴールにとどまったが、2年目の2024/25シーズンはシーズン序盤に5戦連発を達成するなど、最終的に11ゴール2アシストを記録し、攻撃の中核として存在感を放った。

 しかし、個人の充実とは対照的に、クラブは厳しい状況に置かれた。ランスはリーグ戦を16位で終え、通常であれば降格にあたる順位に沈んだ。さらに混乱を深めているのが、6位リヨンが財務上の問題で降格処分を受け、現在控訴中である点だ。もし控訴が棄却されれば、ランスが1部に残留する可能性もあるが、クラブの立場は依然として不透明なままである。

 いずれにせよ、中村がランスにとどまる理由は乏しい。すでにリーグアンで2桁得点を挙げ、2部で実力を示す必要はない。仮に1部に残留したとしても、準備の遅れや戦力不足が予想されるチームでのシーズンは、タフなものになりそうだ。

 25歳となる今夏、中村はより高いレベルでの挑戦を視野に入れるべきだ。2026年のFIFAワールドカップ(W杯)を見据えても、サッカー日本代表のより強力な武器となるためには、競争力のある環境での活躍が求められるだろう。

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【了】

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