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復調のきっかけを掴みたい山田新

　7日、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会・韓国での香港代表戦に向けた日本代表の初練習が行われた。川崎フロンターレの山田新は、今季得点数が伸び悩む中で初めて代表に選出された。「やるべきことはやれている」とポジティブに捉える山田は、代表活動期間の復調へ自信を取り戻そうとしている。

「初めてではあるので緊張感はありましたけど、明日が試合なので、全員が積極的にコミュニケーションを取って、いい準備はできたと思います」と話す山田。限られた時間の中でも個の力を発揮する必要性を強く意識している。

「チームあっての個人ですが、個人として違いを見せたい」と力強く語った。

　ストライカーとしての自覚もにじむ。

「フォワードなので、やっぱりゴールに向かうプレー、得点が一番求められる。ペナルティーエリアに入っていく動き、体を張るプレー、スピードやパワーといった自分の強みを見せたい」と意気込んだ。

　昨季はJ1リーグで日本人最多タイの19得点を挙げたが、一転して今季はわずか2得点に留まる。今季の成績が満足いくものではないはずだ。

　それでも、「点は取れていないですけど、継続してやることはやれていると思います」と語り、「どういう評価かは分からないが、ポジティブに捉えて、自信にもなりますし、ここで証明しないといけない」と強い覚悟をにじませた。

　ポストプレーなど、前線で起点となるプレーは、今の日本代表のFWに求められる動きだ。「自分が時間を作れるかどうかは、ワールドカップを戦う上で非常に重要。そこを意識してやっていきたい」とプレーのイメージを膨らませる。

　川崎の育成組織でチームメイトだった宮代大聖とは、今大会で互いに初選出となり、再会を果たすこととなった。「一緒に活躍できたら一番良いが、そう簡単ではない世界。いろんな選手から吸収して、最後に自分が持っていけるようにしたい」と語る。

　ゴールという結果で、今の自分の価値を示せるか。山田が、代表という舞台で真価を問われる時が来た。

（取材：加藤健一【韓国】、文：編集部）

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