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34歳で初の決断。熊谷紗希はどこを目指していくのか?「越えられてるうちは限界でもない」学生に伝えたメッセージ

text by 竹中愛美 photo by Editor

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熊谷紗希

【写真:編集部】

なでしこジャパンの熊谷紗希が高校生向けの講演会に参加

 株式会社GXAは7月8日、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)の熊谷紗希を講師に迎えた講演会を千葉県の八千代松陰高校で開いた。2011年にFIFA女子ワールドカップ(W杯)優勝を経験し、海外名門クラブでも中心選手として活躍してきた熊谷。自身の経験談も交え学生に熱いメッセージを送るとともに自身もさらなる高みを目指す。

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 来年、創立50周年を迎える千葉県の八千代松陰高校の特別講演会に招かれた熊谷。講演テーマは「限界を越えるメンタリティ~折れない心の作り方~」。熊谷は自身の経験をもとに「パーフェクトな人間を目指そうとすることで折れない心を作っていく。目標を持って、自身に矢印を向けて、最高の準備をして、継続することが大事」と話した。

 講演を終えた熊谷は「こういった機会をいただけて本当にありがたく思いますし、みんなに話すことで私自身も改めて自分の考えを振り返られるので、すごく貴重な機会。話したことが何か1つでも生徒たちの心に残ってもらえたらなと思ってます」と率直な感想を述べた。

 講演名にちなんで、熊谷自身が限界を越えていく決意を問われると、「越えられてるうちは限界でもないのかなっていう気はしますけど。どんなところがあっても、きょうみんなに伝えたような自分のスタンスはそこまで大きく変わんないと思う。正直言って、折れない心を持ってないともうここまで絶対やってないんで。折れないようにというか、折れない限りは全力でやりたいなと思ってます」と熊谷節は報道陣の前でも健在だった。

 熊谷は今年1月にイングランドのロンドン・シティー・ライオネスへ移籍。34歳にして自身のキャリア初となる2部クラブへの挑戦だったが、最終節で優勝を決め、クラブ創設以来初となる1部昇格に貢献した。

「やっぱ目まぐるしかったというか、冬の移籍ってこんだけ長くいても初めてやりましたし、冬に移籍してすぐチームに溶け込んで、リーグで勝たなきゃいけなくてっていう。いろんな大きなチャレンジにもなりました。ただ、それでも本当に最後しっかり結果を出して、来季1部に上がれたところと自分が目指してた大きなチャレンジは結果として出せて、成功して次に繋げられたので、充実したシーズンだったなと思ってます」

 その充実したシーズンをもって、まもなくプロ17年目のシーズンへ突入しようとしている。

「今チームもいろいろ新しい選手とかが入ってきたりして、チーム自体はきのう(7日)始動して。私も合流したらすぐに溶け込むところと、1部で残留を目指すんじゃなくて勝っていく。本当にその上のトップ4、トップ3に食い込むところを(目標にしていく)。このクラブはそのポテンシャルがあると思うし、そこを目指していくべきだと思う。そこを目指していきながら代表もW杯、その次に向かってしっかりやっていきたいなと思ってます」

(取材・文:竹中愛美)

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【了】

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