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日本代表 5か月前

英国人が見たサッカー日本代表対ホンコン・チャイナ戦。「本当にガラガラ」「ジャーメイン良は…」「“1軍”でできる選手は…」

シリーズ:英国人が見た○○戦 text by 編集部 photo by Getty Images

「必ず“1軍”でプレーできる選手はいると…」

――今回は10回目の大会ですが、これまでの大会で何か思い出はありますか?

「2010年の3位に終わった大会の雰囲気を今も覚えていますね。来日直後に取材したので、インパクトが大きかったです。少し“不思議”な大会ですが、個人的にこのE-1選手権が好きです」

――この大会の魅力は何でしょうか?

「代表でプレーしない選手がチャンスを貰うことはいいことだと思います。監督が、1週間半の間に、今回招集した選手たちと共に過ごすことは、クラブでの試合のパフォーマンスを観るよりも価値があることだと思います」

――73分、後方からのボールを受けた中村は惜しいシュートでしたね。

「惜しかったね」

――ワントラップしても良かったと思いますが、どうでしょうか?

「どうだろう…。余裕がなかったかも」

――79分、香港のシュートはポストを直撃しました。

「すごいシュートでしたね!」

――後半は、0-1で負けてます。何が機能していないのでしょうか?

「なんだろう…。結果はすでに決まっているから、両チームのモチベーションが変わったことがあると思うし、蒸し暑いので疲労も少しあるかもしれません」

――AT、安藤の豪快なヘディングシュートからのゴールはファウルをとられました。なぜファウルをとられたのかわかりません。

「残念でしたね。僕もあまりわからなかったです」

――後半は無得点で終わりそうですね…と言った直後に、中村のゴールで6点目です!

「いい締め方で試合を終えることができました。後半は前半に比べるとあまり良くなかったですが、最後の最後で得点する形は良かったです」

――ここで試合が終了です。日本が6-1で勝利しました。試合を振り返ってみて、いかがでしたか?

「少し変わった流れでしたね。立ち上がりはゴールラッシュでしたが、後半はあまり機能しませんでした。でも、土曜日までJリーグの試合があったので、準備期間は短かったですし、この暑さのなかで、6-1の勝利は満足できる結果だと思います」

――印象に残った選手はいましたか?

「相馬は良かったと思いますし、安藤の存在感も良かったです。そして、もちろんジャーメインの決定力は褒めるべきです」

――ジャーメインは、30歳にして代表初招集でした。いままでの努力が報われましたね。

「いい話だね。だからこそ私はこの大会が好きです!」

――今日の代表は“3軍”と呼ばれていますが、“1軍”でもプレーできる選手はいましたか?

「今日のパフォーマンスだけではわかりませんが、必ず“1軍”でプレーできる選手はいると思います。安藤や中村、佐藤などの成長を楽しみにしています!」

――昨日、韓国対中国を観戦していますね。中国戦はどのように戦うべきでしょうか?

「特に変わる必要はないと思います。今日の前半のようなパフーマンスができれば絶対に勝てます!」

――ありがとうございました。

▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。

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【了】

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