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サッカー日本代表は「4バックも使いたい」。戦術の落とし込みは「ポイントを絞ってコーチ陣が伝えてくれた」【E-1選手権】

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サッカー日本代表、森保一監督

【写真:編集部】

森保一監督がホンコン・チャイナ代表戦翌日に取材に応じる

 サッカー日本代表は7月9日、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国の2戦目、中国代表戦に向けて、調整を行った。初戦のホンコン・チャイナ代表戦から一夜明け、グラウンドに姿を現したのはGKの大迫敬介と早川友基2人のみ。練習後、森保一監督がメディア対応し、今大会における戦術の落とし込みについて語った。

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 初戦は3バックで試合をスタートさせたが、試合終盤は4バックをテストしていた。森保監督は頭から4バックで入ることについて問われると、「イメージは持っています。使うかどうかは分からないですけど」と前置きしつつ、以下のように答えた。

「今年で言うと3月の代表戦、6月の代表戦、このE-1と3チームで試合をしてるような戦いの中でコーチングスタッフにとっては1つのチームでいろんな試しができるような感覚に囚われないようにしないといけないなと。最終予選でやった3バックから準備をして、基本は選手たちに少しでも思いっきり力を発揮してもらえるように4バックの方も使いたいなと思います」

 初戦に向けては短い準備期間で3バックと4バックの使い分けを可能にするために、ポイントを絞って戦術を落とし込んだという。「ミーティングは前日と試合前に計3回、トレーニングは1回。攻撃守備、オープンプレー、セットプレーということで、ベースの部分をポイントを絞ってコーチ陣が伝えてくれたことが、選手たちが混乱することなく、プレーにも表れていたかなと思います」と説明した。

 また、過酷な日程の中で強度を上げて行われた前日練習について話が及ぶと、「選手たちは暑くて、移動もあって、中2日のリカバリーの中でハードにやったのできつかったと思いますけど、トレーニングをやらずに不安な状態で試合に臨むよりも自分がやるべきこと、チームとしてやるべきことを共有するのに必要なことだと思った」とその意図を明かし、「切り替えの速さや守備の強度、ゴールに直結するプレーをテーマにトレーニングした」という。

 森保監督は「サッカーは攻撃から守備、守備から攻撃と重なるところがあるので、ぶつ切りにならずに常に共有しながら、選手が思い切ってプレーできるように伝えてくれた」とコーチングスタッフへの信頼も口にした。

 E-1選手権という国際舞台で、新戦力とともに戦術の浸透を進める森保ジャパン。指揮官を含めたコーチングスタッフが、必要な要素を絞りながら伝えることで、限られた時間の中で選手のパフォーマンスを最大化しようとしている。

(取材:加藤健一【韓国】、文:編集部)

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