ST:佐藤龍之介

【写真:Getty Images】
生年月日:2006年10月16日(18歳)
所属クラブ:ファジアーノ岡山
2025リーグ戦成績:18試合3得点
日本代表通算成績:2試合0得点
前節は63分からピッチに立った佐藤龍之介。これにより、E-1選手権における日本代表の最年少出場記録(18歳8か月22日)を樹立した。この年齢ですでに国際Aマッチ2試合を経験できているのは明確な強みだ。
所属元のファジアーノ岡山では左右のウイングバックでの起用が主だが、中国戦は自身の本職であるシャドーに入る可能性が高い。保有権を持つFC東京や世代別日本代表では10番ポジションを任されていたが、今こそその位置で力を示すときかもしれない。
三笘薫や堂安律、中村敬斗など、日本代表のウイングバックに入ることが多い選手の顔ぶれを振り返ると、いずれも「10番」を任せても高いクオリティを発揮できる面々だ。現在の代表においては、ゴール前の質の高さに加えて、明確にインテンシティの高さを求められる。
ウイングバックとして経験を積んだ佐藤がこのタイミングで本職を任されたとき、さらなる高みへ到達する可能性がある。中国戦は多面的な意味で勝負所に見える。
ST:原大智
生年月日:1999年5月5日(26歳)
所属クラブ:京都サンガF.C.
2025リーグ戦成績:19試合2得点
日本代表通算成績:出場なし
191cmの大型FW原大智は、今シリーズでA代表初招集を受けた。脳震盪で離脱した西村拓真に代わって急遽追加登録となり、今後の代表生き残りが懸かった苛烈な競争へ加わっている。
FC東京でプロデビューを果たした原は、NKイストラ1961(クロアチア)やデポルティーボ・アラベス(スペイン)、シント=トロイデンVV(ベルギー)を経て、2023年7月から京都サンガF.C.でプレーしている。
京都に移ってからは順調に結果を残しており、今季は4月6日に行われたJ1第9節・鹿島アントラーズ戦(4-3で勝利)で2アシストを記録して以降、快調に得点への直接関与を重ねている。同月25日に行われたJ1第12節・横浜FC戦(2-1で勝利)では、今シーズン初ゴールに加えて1アシストの結果を残した。
その体躯を活かした強度も魅力だが、何よりもチームのために走れる意識の高さ。主戦場はウイングだが、中に入ってコラボレーションも出来る上に、下がって相手にプレッシャーをかけることもいとわない。彼の特長はスコア上に現れない場合もあるが、一緒に戦うチームのメンバーほどその重要性を実感できるはずだ。中国戦はシャドーの位置に入ると見られ、持ち前の献身性に期待がかかる。
CF:細谷真大

【写真:Getty Images】
生年月日:2001年9月7日(23歳)
所属クラブ:柏レイソル
2025リーグ戦成績:22試合5得点1アシスト
日本代表通算成績:7試合2得点
今回招集されたメンバーの中では、細谷真大は間違いなく“常連組”と見られているはずだ。国際Aマッチ7試合で2得点をあげるストライカーは、6月10日に行われたインドネシア代表戦(6-0で勝利)でもゴールを記録している。
それゆえに10番を与えられているのだろうが、ホンコン・チャイナ戦では出番が訪れなかった。同じくFW登録のジャーメイン良がこの試合の前半だけで4得点あげていることもあり、少なからずプレッシャーも感じているかもしれない。
今季の細谷は、好調なチーム状況とは裏腹にやや出番が限られている。22試合の出場に対して、スタメン起用は8回のみ。今回の日本代表に名を連ねる柏レイソルのチームメイト・垣田裕暉にファーストチョイスを譲っている部分もある。
しかしながらピッチに立てばやはり相手の脅威で、6月15日に行われたJ1第20節・東京ヴェルディ戦(3-0で勝利)では、途中出場ながら後半アディショナルタイムにチームの3点目を決めている。その勝負強さとゴールへの執着は、中国戦においても日本の助けになるだろう。
