4位:今野泰幸(こんの・やすゆき)

【写真:Getty Images】
生年月日:1983年1月25日
E-1出場:2005, 2008, 2010,2017
E-1通算成績:8試合0ゴール1アシスト
E1出場時間:675分
守備的MFとしてもセンターバックとしても柔軟に対応できるユーティリティ性を武器に、今野泰幸はE-1選手権に3度出場。合計675分の出場時間を記録し、試合ごとに異なる役割を見事にこなして見せた。
2005年大会では、まだ若手ながら2試合にフル出場し、守備的MFとして積極的な守備参加と冷静な対応で指揮官の評価を受けた。続く2008年大会では、CBとして2試合とも90分間出場し、相手の攻撃の芽を摘む守備のキーマンとして奮闘している。
2010年大会は2試合でベンチとなり、唯一の出場も後半途中からだったが、ベテランとして臨んだ2017年大会は全試合でフル出場。ボランチとして、経験値の浅い選手らを牽引した。なお、この大会を最後に、今野は日本代表から離れている。
今野のプレースタイルは一貫して“献身”に尽きる。攻守両面でハードワークを惜しまず、チームのために走り抜く姿勢は、監督からもチームメートからも絶大な信頼を得ていた。ピッチのどこにいてもプレーの強度が落ちないそのスタミナと集中力は、国際大会での貴重な戦力であった。
また、状況に応じて自らポジションを変えてでも最適な選択をする判断力も魅力の一つ。試合展開や相手の特徴を読みながら、必要とあれば後方に下がって守備を強化し、あるいは攻撃のスイッチを入れる役目も果たした。数値以上に試合への影響力が大きい選手だった。
E-1選手権における今野の存在は、スタメンであれ途中出場であれ、チームの安定感と守備強度を担保するものだった。国際舞台での経験を積み、より完成度の高いプレーヤーとして成長する過程で、この大会での経験は間違いなく糧となった。