2位:楢﨑正剛(ならざき・せいご)

【写真:Getty Images】
生年月日:1976年4月15日
E-1出場:1998,2003, 2005,2008, 2010
E-1通算成績:9試合6失点
E1出場時間:810 分
日本代表の守護神として長年ゴールを守った楢﨑正剛は、E-1選手権でも5大会に出場し、810分の出場時間を記録した。
正確なポジショニングと安定感あるセービング、そして試合を読む力が光り、特に2010年大会では全試合フル出場し、チームを後方から支えた。第3戦の韓国戦では何度も決定機を防ぎ、守備の要として活躍。リーダーシップも発揮し、若手選手への助言や試合中の冷静な指示が印象的だった。
さらに、キック精度も高く、ビルドアップの起点としても機能。彼のプレーは単なる“止める”に留まらず、攻撃の第一歩にもつながっていた。クラブでの輝かしい実績と代表での経験が融合し、まさにE-1のような場でその真価を発揮する稀有な選手であった。後世に受け継がれる守護神像の原点を築いた存在でもある。
楢﨑の姿勢は、代表チーム全体に安定と安心をもたらしていたといえる。彼のキャリアを通じて確立された信頼感と安定感は、E-1のような大会においてこそ真価を発揮したのだろう。