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安藤智哉がサッカー日本代表デビュー戦を振り返る

　サッカー日本代表は11日、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国の2戦目、中国代表戦に向けて最終調整を行った。トレーニング後、DF安藤智哉が取材に応じ、ホンコン・チャイナ代表戦での代表デビューから数日が経過した今の心境を率直に語った。

「試合前は若干の緊張感がありましたけど、もうすぐ試合に入れましたし、すごい楽しめたっていうか、率直な感じ」

　代表初選出にして、即スタメン、フル出場を果たした安藤。ピッチに立つ前の独特の空気を感じつつも、いざ試合が始まれば堂々としたプレーを見せた。J3のFC今治から始まり、J2の大分トリニータを経て、今季、初のJ1の舞台でアビスパ福岡の一員として躍進。プロ5年目でつかんだ代表デビューの舞台だった。

　ホンコン・チャイナ代表戦では終盤、得意のヘディングでゴールネットを揺らす場面もあった。だが判定はファウル。代表デビュー戦初ゴールは幻に終わった。

「映像を見てもファウルだったと思いますし、次にお預けですね」

　悔しさを滲ませながらも、冷静に振り返った。今大会はVARが導入されていないが、その有無について問われた安藤は「（VARが）あってほしかったなと思います」と思わず本音を漏らした。

　DFとしての堅実な守備に加え、今季すでにJ1で4得点を挙げている攻撃力も彼の大きな武器だ。森保一監督から「誰にも負けない武器がある選手」と代表メンバー発表会見で評された安藤は、地道に努力を続け、着実にステップアップを図ってきた。

「楽しめた」という言葉の裏には、積み上げてきた確かな自信が込められている。次の中国代表戦でも再びピッチに立ち、その実力を示しに行く。

（取材：加藤健一【韓国】、文：編集部）

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