MF:川辺駿

【写真:Getty Images】
生年月日:1995年9月8日(29歳)
所属クラブ:サンフレッチェ広島
2025リーグ戦成績:23試合2得点
日本代表通算成績:7試合1得点
スイスやベルギーで活躍した経験もある川辺駿は、8日のホンコン・チャイナ戦で抜群の安定感を見せた。日本代表は同試合を迎えるまでに1日しか練習時間を確保できなかったが、その中でも川辺は周りと上手く連係を図り、盤面をコントロールした。
日本代表が6-1で勝利したこの試合、川辺の特長はジャーメイン良があげたチームの4点目が具体的だ。古賀太陽から受けた縦パスをフリックし、ゴールの起点となった。このシーンからも、彼が味方の位置や距離を密集地でも正確に把握できていることが窺える。
続く中国代表戦では1分もピッチに立っていないことから、韓国代表との一騎打ちではスタートから起用されることが濃厚だ。そして恐らく、この試合の日本代表はゴール前のセンターラインをサンフレッチェ広島の選手で固めるのではないだろうか。
今大会最も難しい戦いになると予想されるが、即席チームにおいてすでに意思疎通が見込めるユニットの存在はありがたい。GKの大迫敬介を含め、広島で磨いた組織力がこの大一番で輝くかもしれない。
MF:田中聡

【写真:田中伸弥】
生年月日:2002年8月13日(22歳)
所属クラブ:サンフレッチェ広島
2025リーグ戦成績:14試合0得点
日本代表通算成績:1試合0得点
怪我明けながら急遽追加招集という形で今大会に参加した田中聡。今季からサンフレッチェ広島で活躍する同選手が、今回のシリーズで猛アピール中だ。
出番は12日の中国代表戦の前半のみだったが、それでも攻撃の起点になるようなパスを何本も繋いだ。11分の細谷真大のファインゴールは、田中の縦パスから生まれている。このシーン以外にも佐藤龍之介の決定機を創出しており、再度アシストを記録する可能性もあった。
その上、田中は守備に特長のある選手だ。データサイト『FotMob』によれば、同選手は今季のJ1リーグで「90分あたりのタックル成功数」と「90分あたりのインターセプト数」でチーム内2位の数字を記録している。韓国代表戦では広島のチームメイトである川辺駿とダブルボランチを組むと見られるが、ゲームメイカータイプの川辺と組むことでより役割分担が明確になるかもしれない。
E-1選手権優勝国が決まる一戦で、22歳のハードワーカーはさらなるポテンシャルを発揮するかもしれない。