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東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国がサッカー日本代表の優勝で幕を閉じた。今大会も国内組のみで臨んだ日本だが、その中でアピールに成功したのは誰なのか。今回は、約1年後に控えた2026 FIFAワールドカップメンバーに滑り込めそうなE-1メンバーをピックアップして紹介する。
FW:垣田裕暉(かきた・ゆうき)

【写真:田中伸弥】
生年月日:1997年7月14日
E-1選手権2025成績:2試合0ゴール1アシスト
所属クラブ:柏レイソル
2025リーグ戦成績:23試合5ゴール4アシスト
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柏レイソル所属の垣田裕暉が今回のE-1選手権で残した成績は2試合0ゴール1アシストだったが、同選手は成績以上に効果的な役割を果たしていた。
鹿島アントラーズ出身の垣田は、ツエーゲン金沢を経て、2020年に徳島ヴォルティスでリーグ戦17ゴールを挙げ、クラブのJ1昇格に貢献。その後はしばらくJ1でプレーし、2023年に鹿島への復帰を果たしたが、強力な攻撃陣に割って入ることは容易ではなく、昨季途中に柏への移籍が実現している。
移籍直後はなかなか活躍できなかったものの、監督がリカルド・ロドリゲスに代わった今季、その能力が覚醒。3バックとなり、攻撃の手数が増えたことが、献身性の高い垣田のプレースタイルとマッチし、今季ここまでリーグ戦23試合で5ゴール3アシストの成績を記録。リーグ首位に立つ好調チームの原動力となっている。
この活躍が評価され、垣田は日本代表に初招集。大会初戦となったホンコン・チャイナ代表戦でワントップの位置で起用された。この試合では、見事なフリックからジャーメイン良へのアシストを決めるなど、シャドーの選手を最大限に生かすデコイの働きで、日本の大量得点を呼び込んだ。
最終戦の韓国代表戦でも、ジャーメインの先制点に絡み決勝点を演出。守備面では、最前線から2度追い、3度追いを繰り返し、相手DFにフリーでロングボールを蹴らせることを許さなかった。
現在の日本代表のフォワード陣は、上田綺世や町野修斗など、ポストプレーというよりは、抜け出しからのシュートを得意とする選手が多い。その中で、186cmと優れた体格を持ち、日本自慢の2列目の選手たちを活かすことができ、ハードワークも厭わない垣田のような選手は、1つの選択肢として十分に考えられるだろう。