DF:植田直通(うえだ・なおみち)

【写真:田中伸弥】
生年月日:1994年10月24日
E-1選手権2025成績:2試合0ゴール0アシスト
所属クラブ:鹿島アントラーズ
2025リーグ戦成績:23試合0ゴール3アシスト
植田直通が初めてサッカー日本代表に招集されたのは、ハビエル・アギーレが監督を務めていた2015年のこと。当時、21歳での選出だった。
その後、2018年のロシアワールドカップ(W杯)のメンバーにも名を連ねた同選手だったが、以降は海外挑戦がうまくいかなかったこともあり、代表での存在感が低下。2022年3月を最後に、代表メンバーから姿を消していた。
ただ、2023年に鹿島アントラーズへ復帰した植田は、今季までの2シーズン半の間、常にトップフォームを維持してきた。2023シーズンと昨季はリーグ戦全試合フル出場、今季もここまで同23試合にフル出場し、鹿島のディフェンスリーダーとして、チームの堅守を支えている。持ち前の対人能力はさらに磨きがかかり、特に空中戦ではJ1で勝率73%(データサイト『Sofa Score』参照)と圧巻の数字だ。
そういった面が評価されたのだろう、植田は今回のE-1選手権に招集されることに。豊富な代表経験、海外経験を活かして、ディフェンス陣のまとめ役としての活躍が期待された。
その期待に応えるように、植田は出場2試合で存在感を示す。中国戦では3バックの中央で構え、相手からのロングボールに完璧に対応。カバーリングでも、被カウンター時に生まれる左右の広いスペースをカバーし、クリーンシートに大きく貢献した。
最終戦の韓国代表との一戦では、77分からクローザーとして起用されると、相手が得意とするハイボール攻撃に一歩も引かず、求められた役割を全うした。
現在、日本代表のCBはタレントが多く揃っているものの、冨安健洋を筆頭に怪我人が多発している状況だ。森保一監督はCBに高い身体能力や対人能力を求めており、経験豊富な植田の存在は今後どこかで必要となるかもしれない。
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