6位：日本代表 vs オーストラリア代表

試合会場：埼玉スタジアム2002
入場者数：1万4,437人
開催日：2021年10月12日

　2021年10月12日に行われた2022 FIFAワールドカップ（W杯）カタール・アジア最終予選のオーストラリア代表戦は、1万4,437人の観客を集めた。この数字は、この時期としては異例の多さで、コロナ禍における一大イベントとして注目を集めた。

　当時は世界的に新型コロナウイルス感染症が拡大しており、この試合は当初5000人を上限として開催予定だった。その後、日本サッカー協会（JFA）はワクチン接種証明や陰性証明を提示することを条件に「JFAシート」を設け、追加販売を実施。結果として、制限の中でも多くの観客がスタジアムに足を運ぶこととなった。

　試合は、立ち上がりに田中碧のゴールで日本代表が先制。70分に同点とされたが、86分には浅野拓磨のシュートのこぼれ球を巡る混戦の中で相手のオウンゴールを誘発し、2-1で勝利。1勝2敗と苦しい状況だった日本にとって、貴重な勝ち点「3」を得る試合となった。

　大声による応援は禁止されていたが、スタンドは拍手で選手たちを後押しした。一方で、一部観客による声出しやマスク未着用が問題となり、JFAは後日、「大会を主管するJFAとしてルールを徹底できなかったことを衷心よりお詫び申し上げる次第です」との声明を発表。まだコロナ禍の只中にあり、特殊な状況下での大規模イベントの運営の難しさが浮き彫りとなった一戦でもあった。

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