1位:日本代表 vs オマーン代表
試合会場:市立吹田サッカースタジアム(パナソニックスタジアム吹田)
入場者数:4,853人
開催日:2021年9月2日
21世紀に日本国内で開催されたサッカー日本代表戦の中で、最も観客数が少なかったのが、2021年9月に行われた2022 FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオマーン代表戦だ。入場者数は4,853人。会場は大阪府吹田市のパナソニックスタジアム吹田だった。
当時は新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、政府のイベント開催制限により観客上限は5,000人に設定されていた。世界各国で無観客を強いられた試合も多かった中、日本は制限付きながらも有観客での開催を選択した。
キックオフ前の集合写真に映る選手たちの姿には、今では懐かしさを覚える。距離を保って並ぶ選手、間隔を空けて着席する観客。ソーシャルディスタンスを大切にするその光景は、当時の社会状況を象徴していた。
試合はアジア最終予選の初戦という大一番だったが、日本代表は終了間際に失点を喫し、0-1でまさかの敗戦。オマーン代表は約1カ月前からセルビアで合宿を行い、綿密な準備を重ねていたのに対し、日本代表はコンディション面で大きな課題を抱えていた。
主将の吉田麻也(当時サンプドリア/イタリア)をはじめ、遠藤航(同シュトゥットガルト/ドイツ)、伊東純也(同ヘンク/ベルギー)ら欧州組はシーズン開幕直後で、この試合に向けた全体練習は1度しかできなかった。
この試合の5日後には中国代表とのアジア最終予選第2節が行われたが、中国はコロナ禍の影響で中立地ドーハでの無観客開催を選択。この時期のアジア最終予選は、蔓延するウイルスと向き合う異例尽くしの幕開けとなった。
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