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三笘薫ら活躍で、日本人選手に対する評価が一変
ブライトンに所属する28歳の日本代表MF三笘薫を始めとして、近年では数多くの日本人選手がプレミアリーグ、チャンピオンシップ(英2部)、欧州の各チームで活躍している。英国のクラブが選手を獲得する上でアジアに目を向ける理由があると、英紙『ガーディアン』が30日に報じた。
三笘は2021年8月に川崎フロンターレからブライトンへ完全移籍した後、1年間はベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ期限付き移籍して武者修行した。2022年7月にブライトンへ復帰すると、それ以降は主力として活躍している。昨季は公式戦41試合で11得点4アシストを記録し、日本人初のプレミアリーグ二桁ゴールを達成した。また、日本代表MF遠藤航は“クローザー”のような役割を担い、リバプールのタイトル獲得に貢献。日本代表MF田中碧はリーズ・ユナイテッドを優勝と昇格に導いている。今夏の移籍市場では、新たに日本代表DF高井幸大がトッテナムへ移籍し、Jリーグからのステップアップを果たした。
ウェスタン・シドニー・ワンダラーズのスカウト責任者となったエディ・ボスナー氏は「プレミアリーグがイングランドのサッカーを変え、それがチャンピオンシップも変えた。今はより技術的なサッカーになっていて、日本人選手の持ち味に合っている。彼らは技術に優れ、俊敏で、学ぶ姿勢もある。2000年から2005年頃までは、欧州のビッグクラブに所属するオーストラリア人選手が多く、日本より優位に立っていたが、今では彼らの方が遥かに先を進んでいる。日本では、選手がヨーロッパに行くことが長期的に見て日本サッカーのためになるという共通認識がある。クロアチアのクラブと同じように、最初の移籍金よりも将来的な売却益を重視しており、それに関連する条項を設けるケースが多い」と語っている。
それを踏まえ、同紙は「現在、日本や韓国の選手たちはその実力を世界に証明している。かつてはユニフォームが売れるといった偏見混じりの見方もあったが、そうした声は今では大幅に減っている。特に日本は、サッカー界において世界的な存在感を増しており、イングランドでもその勢いは強まっている」と伝えている。アジア市場を開拓するというマーケティング要素は薄れ、戦力として日本人選手を正当に評価するクラブが増えているようだ。
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