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Jリーグ 4か月前

「案外技術がいるんですけど」昌子源は成長し続けている。FC町田ゼルビアの大きな武器「それでも通す自信が今はある」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

昌子源が望月ヘンリー海輝に寄せる信頼「僕も自信もって蹴れてる」

 序盤からレオ・ゴメスにタテの侵入を許すシーンも散見されたが、町田守備陣は京都のFW陣を徹底的につぶし、攻撃に転じていく。特に昌子は攻めの起点となるパス出しに意欲を見せ、右ウイングバック(WB)望月ヘンリー海輝への精度の高いサイドチェンジを多用する。36分のシーンから最終的に藤尾の決定機が生まれ、41分のシーンも左に開いて前がかりになった中山のビッグチャンスにつながった。

「どういう試合であれ、『僕からヘンリー』っていうのは、大きな武器だと思います。僕も自信持って蹴れてる分、彼も信じて走ってくれるし、相手が4バックじゃなくて、5(バック)だったとしても、自分の球筋を信じて蹴る時があるので。

 もちろんヘンリーには高さで優位性があるけど、そこに頼らずライナーで通せば、ヘンリーも自信を持ってドリブルで持ち込んでくれるし、今は左足でも思い切ってシュートを打ちにいってくれる。非常に彼の自信が見えるんで、どんどん使ってやりたいっていうのが僕の気持ちはありますね」と昌子は7月の東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国で目覚ましい成長を遂げた大型WBを生かそうと仕向けている様子だ。

 彼がそうやって若いタレントを献身的にサポートしようとするのは、10数年前の自身の経験によるところが大なのだろう。

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