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かなりのリスク!? W杯1年前に移籍したサッカー日本代表選手(1)監督も“落胆”? 大活躍したのにメンバー外の屈辱

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 2026年のFIFAワールドカップ(W杯)開幕まで残り1年を切った。そんなタイミングでの移籍は、やはり相当なリスクもある。今夏にも多くの日本人選手が移籍したが、所属クラブを変えることで、出場機会を失う可能性もある。今回は、かつてW杯1年前に移籍を決断したサッカー日本代表選手をピックアップ。その後のキャリアを振り返る。

MF:旗手怜央(はたて・れお)


【写真:Getty Images】

生年月日:1997年11月21日
移籍日:2021年12月31日
移籍先:川崎フロンターレ→セルティック(スコットランド)
21/22リーグ戦成績:13試合4得点3アシスト

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 カタール開催のFIFAワールドカップ2022(W杯)を約1年後に控えたなかで、自身のキャリアを左右する決断を下したのが旗手怜央だ。

 2020シーズンに順天堂大学から川崎フロンターレへ加入した旗手は、この年のJ1リーグで31試合に出場して5得点5アシストをマークするなど、プロ初年度にして素晴らしい成績を収めた。

 翌2021年もリーグ戦30試合で5得点2アシストとハイパフォーマンスを維持。シーズン終了後にJ1のベストイレブンに選出されるほどの存在感を放っていた。

 2021年12月31日、旗手はW杯1年前にリスクを冒すことを決意する。セルティックに加入し、異国の地からアピールを続ける選択を取ったのだった。

 日本では印象的な活躍を披露していたものの、ヨーロッパではまだまだ無名の存在。さらに、2021年11月にはW杯アジア最終予選(3次予選)に向けた日本代表に初選出されていただけに、川崎に残留した方が出場機会を失うリスクを背負わずに済むのは明白だった。

 しかし、旗手はすぐさまチームに順応し、スコットランド1部リーグで13試合4得点3アシストを記録。翌2022/23シーズンも主力としてプレーを続け、W杯メンバー入りは確実なものと思われた。

 だが、結果として旗手がW杯メンバーに選出されることはなかった。残している成績からも、セルティック移籍という決断が“大正解”だったのは間違いない。

 日本国内では旗手の落選に驚きの声が多数挙がったが、むしろより大きな衝撃を感じたのはセルティック関係者だった。

 アンジェ・ポステコグルー監督(当時)は「レオは目標(W杯出場)に近いと思っていただけに残念だね」と落胆の色を隠さなかった(セルティック専門メディア『67 Hail Hail』より)。

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【了】

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