1位:アルトゥール・メロ(元ブラジル代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1996年8月12日
移籍金:7200万ユーロ(約137億円)
在籍期間:2020年夏~
クラブ通算成績:63試合1得点1アシスト
アルトゥール・メロのユベントス移籍はサッカー史に残る“最悪の取引”として知られている。
2018年夏にグレミオからバルセロナに移籍したアルトゥールは、シャビやアンドレス・イニエスタの後継者として期待され、背番号も数々のレジェンドが背負った8を着用した。
ここまでは順調なキャリアだった。ところが、2020年夏にコロナ禍の財政的なダメージを軽減するための取引の一環で、当時ユベントスに所属していたミラレム・ピャニッチとの実質的なトレードが実現。
バルセロナが6000万ユーロ(約96億円)の移籍金でピャニッチを獲得し、ユベントスが7200万ユーロ(約122.4億円)の移籍金でこのブラジル人MFを獲得した。
彼らはポジションこそ同じだったが、どちらのチームにとっても絶対的な戦力としてカウントされておらず、アルトゥールは怪我が多かったことから序列が上がらず。2022年夏にローン移籍したリバプールではまさかの1試合の出場に留まるなど、かつての輝きは失われた。
彼は現在もユベントスに在籍しており、今夏には4度目のローン移籍が予定されている。移籍先は彼の古巣であるグレミオ。買い取りオプションなどは付随される予定はないが、慣れ親しんだクラブでの完全復活が期待される。
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