明治安田J1リーグ第27節、名古屋グランパス対川崎フロンターレが23日に行われ、3-4で川崎が勝利した。土壇場の決勝ゴールを含む2得点を記録した伊藤達哉は、直近5試合で4得点とゴールを量産している。負傷者などを多く抱える川崎で、左右どちらでも力を発揮できる手応えを感じていると伊藤は言う。(取材・文:江藤高志)
名古屋グランパスを下す決勝ゴール「入る感じの流れだった」
95分のCKの場面。いつも通り、ファーにポジションを取った伊藤達哉の下に、クロスボールのこぼれ球が届く。一見難しそうな場所からのゴールを決め続けてきた伊藤に対し、サポーターからの期待が集中する。そんな伊藤が期待に応えた。
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間合いを詰めた森壮一朗を緩急をつけたドリブルで縦方向に剥がすと、続いては椎橋慧也と対峙。小刻みにステップを踏みつつ、ここぞというコースに流し込んだ。
「左サイドのあの辺で、シュートを打つの、得意なんですけど。それをあの前に多分2回ぐらい、似たようなシーンがあって相手にブロックされたりとか、シュート打ち切れずにというのがあった。それが相手の頭にあったと思うので、絶対、キックフェイントが効くなってのをまず思ってて。1人目はそれでうまく剥がせて、2人目は我慢比べになって、最後決まってよかったです」
DFに当てず、GKは触れない弾道のシュートについては「あれは入る感じの流れだったので、特に何も難しいことを考えず、打ちました」と至って自然体。勝利を決定づける勝ち越し弾の直後、伊藤のゴールセレブレーションに驚いた。高ぶる気持ちを抑えきれなかった伊藤がユニフォームとGPSトラッカーベストの両方を脱ぎ捨てたからだ。
「めっちゃ嬉しかったです」
簡潔にそう口にした伊藤は、嬉しさの理由を説明し始めた。
