MF:ダニーロ・ゴメス(ブラジル)

【写真:Getty Images】
生年月日:1999年2月5日
所属クラブ:アルビレックス新潟
今季リーグ戦成績:17試合3ゴール1アシスト
今回の大けがにより、ダニーロ・ゴメスはアルビレックス新潟の退団を検討しているようだ。
ブラジルの名門であるサンパウロのユース出身である同選手は、2019年にトップチームデビューを果たすと、アトレチコ・ゴイアニエンセをはじめとしたブラジル1部、2部のクラブで毎シーズンのようにリーグ戦15試合前後に出場し、確かな経験を積んできた。
アルビレックス新潟は、2023年にゴメスの獲得に乗り出した。久々のJ1に挑む新潟にとって、このブラジル人ウィンガーには、攻撃のカンフル剤として大きい期待が寄せられていた。
しかし、2023年からの3シーズンで、D・ゴメスはほとんどチームに貢献できていない。
1シーズン目はリーグ戦14試合1アシスト、2年目の昨季は得点に関与することすらできなかった。こうして迎えた3年目の今季、D・ゴメスの意気込みが並々ならぬものであったことは、容易に想像できる。
そのD・ゴメスは、今季の前半戦で確かに前年より良い成績を残した。第20節の横浜F・マリノス戦では、90分フル出場し決勝点をマーク。リーグ戦17試合で3ゴール2アシストを記録し、新潟在籍期間で最も充実した時期を過ごしていた。
ただ、その期間は長くは続かない。D・ゴメスは8月上旬の京都サンガF.C.戦で右膝を負傷。試合後に、右ひざ前十字じん帯損傷、外側側副じん帯損傷、内側半月板損傷と診断された。
シーズン絶望となった同選手は、手術のためブラジルへと帰国。今季残りの期間を治療に専念している。
そんなD・ゴメスは、帰国後に母国メディア『terra』のインタビューに答えており、「ブラジルに戻ることを考えている」と母国クラブへの移籍に前向きな姿勢を見せた。
彼の新潟に対する思いは、もう薄れてしまったのだろうか。