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Jリーグ 3か月前

「本当に困った時、周りも理解して…」ベガルタ仙台で小林心はきっかけをつかんだ。いま活かされる高知での学び【コラム】

シリーズ:コラム text by 小林健志 photo by Getty Images

「練習の中でやってきて、良い形が出た」小林心の中で今でも活きている多くの経験

「昨季もシュート練習はしていたんですけども、さらに今季は練習後のシュート練習というのを神野(卓哉)さんと毎日している。オフ・ザ・ボールの動きというのは、神野さんに事細かくアドバイスをいただいた中で、やっぱり点が取れるポジションというのは、本当に練習の中でやってきて、良い形が出たなというのは感じてますね」

 現役時代もストライカーで、今季ヘッドコーチに就任し、現在は休養中の秋田豊監督に代わって監督代行を務めている神野卓哉氏の指導の影響は大きいようだ。

 流通経済大卒業後、Jリーグからのオファーは無く、高知でアルバイトをしながらプレーした中で、さまざまな指導者から貪欲に多くのことを吸収した経験が、仙台に移籍した今も活きている。

 大一番で大きな仕事をした小林だが、やはりストライカーとしては、移籍後1ゴールにとどまっているところは満足していない。「まず足を振っていくっていう部分では意識していったんですけど、今日も1本しか打てなかったので、そこはもっと貪欲にゴールにこだわってやっていきたいなとは思っています」とゴールへの意欲を見せる。

 仙台は次節8月31日、愛媛FCとアウェイで対戦する。高知はJ3の試合が8月30日に行われるため、高知で小林を応援していたサポーターが、隣県の愛媛まで応援に来ることも予想される。「それは僕にとっても本当にプラスになりますし、後押しになるので、(高知サポーターが応援に来てくれるのであれば)ありがたいです」と語る小林。

 温かく仙台へ送り出してくれた高知への思いも忘れず、J2の舞台で奮闘を見せる小林。J2の高い強度とスピードの中でも、周りを活かし、周りに活かされ、ゴールも量産できる選手になれれば、仙台をJ1昇格へと導く存在になることだろう。

(取材・文:小林健志)   

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【了】
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