1位:ジェフユナイテッド千葉
監督:小林慶行
今季リーグ順位:2位
今季リーグ成績:27試合14勝6分7敗(勝ち点48)
今夏の獲得選手:FWイサカ・ゼイン、FW森海渡(期限付き移籍)
この夏の移籍市場の勝者は誰か。チーム状況によって補強の必要性は異なってくるため一概に評価はできないが、ジェフユナイテッド千葉の動きは称賛に値する。なぜなら、即戦力級の補強でJ1昇格に力強い一歩を踏み出しているからだ。
小林慶行監督率いる千葉は、現在リーグ2位。開幕11試合を10勝1敗で終えて首位を独走していたが、第12節のロアッソ熊本戦で引き分けると失速。その後、復調したものの現在は水戸ホーリーホックの後塵を拝している。
そんな千葉の現在の課題は得点力不足にある。リーグ戦ではここまで27試合で37ゴールを奪っているが、これは他の上位勢と比較するとやや見劣りする数字。7月には主力の田中和樹が負傷により長期離脱することが発表されており、攻撃陣へのテコ入れが求められていた。
そこで白羽の矢が立ったのが、イサカ・ゼインと森海渡だ。
モンテディオ山形から完全移籍したイサカは、圧倒的な走力の持ち主。驚異的なスピードでサイドを切り裂くことができるため、離脱した田中の穴埋めとしてこの上ない補強だ。
そして、森は横浜FCより期限付き移籍での加入となった。身長185センチの大型ストライカーであり、2023年にJ2で13ゴールを奪った実績をもつ。イサカの高速クロスから森がゴールを強襲する形は、チームの新たな得点パターンとして期待できるだろう。
前者は第24節、後者は第23節から直近の第27節まで、それぞれ連続で先発出場している。特に上位勢との対戦でシックス・ポインターとなった、第25節のRB大宮アルディージャ戦と第26節の徳島ヴォルティス戦での2連勝は彼らの貢献が欠かせない。チームの攻撃の核となる即戦力を獲得できたという点で、ランキング1位に千葉を選んだ。
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