2025シーズンの明治安田J1リーグも半ばを過ぎ、残すところあと11試合。この時期になると毎年熾烈な残留争いが繰り広げられるが、今季はどのチームがトップカテゴリーに留まることができるだろうか。また、どのチームが降格危機にあるのだろうか。今回は“どこよりも遅い”順位予想を行う。※情報は8月25日時点
16位:名古屋グランパス
監督:長谷川健太
暫定順位:16位
成績:勝ち点「28」/得失点「-8」
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
名古屋グランパスが今季リーグ戦初勝利をあげるまで、第7節・横浜FC戦まで待たなければならなかった。第10節まではリーグ最下位に沈むこともあり、相当厳しい状況にあった。
その頃に比べれば、降格圏を脱した現状を前向きに捉えられるかもしれない。とりわけ、守護神シュミット・ダニエルの負傷離脱によって抜擢された19歳のピサノ・アレックス幸冬堀尾の台頭はポジティブな要素だ。
彼だけでなく、33歳の稲垣祥が暫定ながらチームのトップスコアラーに君臨するなど、世代問わずヒーローがいるのは心強いポイントだろう。稲垣と中盤でコンビを組む椎橋慧也も、ここまで出色のクオリティを示している。
だがファン・サポーターの危機感はいまだ強いままかもしれない。リーグ第24節から4連敗。即戦力として期待されていた藤井陽也と木村勇大らが合流してもなお、という点も踏まえるとより深刻に見えてくる。3-4で敗北した第27節・川崎フロンターレ戦では、藤井の足元を射抜かれて先制点を献上した。
とはいえ、ベルギーから帰ってきたばかりでなおかつ怪我明けの藤井はまだコンディションが上がっていないだけの様子。木村に至ってはすぐさまフィットし、得点への直接関与こそないものの、起点となる動きはここまでの3試合で随所に見せている。
新戦力の適応は時間の問題だろう。残された試合数は多くないが、J1残留には間に合うのではないか。ガンバ大阪に移籍した中谷進之介をはじめ、ここ数年で名古屋の最終ラインの顔ぶれが様変わりした。その影響を考えると、安定感の欠如もある程度容認しなければならないのかもしれない。
