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Jリーグ 3か月前

鹿島アントラーズ、知念慶の後悔。「オニさんは繋ぎにこだわっていない」。だからこそ、もっとやるべきことがあった【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「期待されていたと思うんですけど…」

「一発勝負なんで勝たなきゃいけなかったですし、相手がロングボールを蹴ってくるチームなので、そのセカンドボールや競り合いの部分とかで期待されていたと思うんですけど、なかなかそういう展開に持ち込めなかった。

 幅を使われ、広げられて、相手の土俵でやりすぎてしまった部分があった。もうちょっとコンパクトにやりたかったなと思います」と前半のみで退いた知念も悔恨の念を口にするしかなかった。

 川崎時代にも共闘した鬼木監督の下、スタートした今季はなかなか先発の座が巡ってこなかっただけに、新潟戦と今回に連続スタメン起用されたチャンスを活かしたかったに違いない。

 だが、そういう形にならず、力不足を突き付けられた格好だ。町田でのアウェイ戦で4連敗というのも屈辱以外の何物でもない。ただ、天皇杯を失った以上、残されたJ1のタイトルに集中するしかない。

 今の鹿島はタイトル経験者が少ないが、川崎時代に優勝を味わった知念はけん引役にならなければいけない存在。2024年デュエル王・Jリーグベストイレブンに輝いた実績も武器に、ここからはより勝利に強くこだわった仕事をしていくべきだろう。

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