14位:アルビレックス新潟
2025 J1リーグ順位:20位
主な新戦力:植村洋斗、島村拓弥、マテウス・モラエス
主な放出選手:矢村健、小見洋太、稲村隼翔
アルビレックス新潟は、2025シーズン前半戦で下位に低迷し、残留争いに飲み込まれている。クラブは、6月に樹森大介監督との契約を解除し、コーチだった入江徹が内部昇格。夏の移籍期間では、大胆な入れ替えに踏み切った。
小見洋太や稲村隼翔、秋山裕紀、太田修介、宮本英治といったレギュラー格を放出。さらに序盤の得点源だった矢村健も藤枝MYFCに期限付きで送り出すなど、主力を次々と放出した。
一方で、ジュビロ磐田から植村洋斗、セレッソ大阪から舩木翔、柏レイソルから島村拓弥と白井永地、サンフレッチェ広島から小原基樹を迎えた。
さらに、アブデルラフマン・ブーダ・サイディとマテウス・モラエスも補強し、チームはまるで別物へと様変わりした。新戦力はすでに出場機会を得ており、顔ぶれだけ見れば“総入れ替え”に近い。
しかし、結果が伴っていない。リーグ直近8試合で1分7敗と泥沼が続き、天皇杯では東洋大に敗れる失態もあった。
元を正せば、冬の補強に問題があった新潟。好調だった矢村がベンチだったことも含めて、チームが目指したいスタイルと選手の特性が合っていなかった。その問題を修正する意図は理解できるが、現状は空回りに近い。
冬の補強の失敗をリセットする“ギャンブル”は、当たれば残留、外れれば降格。ファンにとっては極めてストレスの大きい夏となった。
せめて、そのギャンブルの中に、冬に放出した小島亨介級に頼れるGKがいれば、期待値はもう少し上がったはずだが……。
