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Jリーグ 3か月前

伸び悩み…。レンタル先で苦しむJリーグの逸材5人。成長できていないのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがあるが、サッカー界では若手選手を成長のために期限付き移籍させることが多い。しかし、すべての選手が順風満帆なキャリアを送ることができるわけではなく、才能豊かな選手が武者修行先で出場機会確保に苦しみ、伸び悩むことも少なくない。今回はレンタル先で苦戦気味の逸材Jリーガーを紹介する。※情報はすべて28日時点

MF:永長鷹虎(えいなが・たかとら)

永長鷹虎
【写真:Getty Images】

生年月日:2003年4月7日
所属クラブ:川崎フロンターレ→FC琉球
2025リーグ戦成績:9試合0得点0アシスト

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“稀代のドリブラー”永長鷹虎は、所属元である川崎フロンターレになかなか定着できずに期限付き移籍先を転々としている。

 その数、約2年間で4クラブ。今後、右サイドから鋭くカットインして左足でシュートを射抜く永長の姿を川崎で見られる日は来るのだろうか。

 2022シーズンより川崎に加入した永長は、決してエリート街道を歩んできた選手ではなかった。興國高校に入学するまでは無名の存在であり、世代別代表に選ばれたのはU-20日本代表が最初だった。

 J1屈指の強豪として名高い川崎への加入を果たした永長は、2022年6月に天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会でトップチームデビュー。晴れの舞台でプロ初ゴールを決める活躍ぶりだった。

 だが、2023年6月に決まった水戸ホーリーホックへの加入から、永長のレンタル移籍の旅が始まることとなった。2024年2月にはザスパ群馬、同年7月にはテゲバジャーロ宮崎にレンタルされ、今年2月にはレンタル4クラブ目となるFC琉球に移籍した。

 こうも目まぐるしく所属先が変わってしまうと継続的な成長はなかなか望めず、2025シーズンの永長は明治安田J3リーグで9試合の出場にとどまり、得点もアシストもない状態となっている。

 22歳になった永長とすれば、安定的に出場時間を得られるクラブでのプレーを心から望んでいるだろう。もちろんプロとしての第一歩を踏み出した川崎で中心選手となれれば言うことはないが、プロフットボーラーの選手寿命は決して長くない。

 川崎に復帰して熾烈なポジション争いに身を投じるのか、5クラブ目のレンタル先を模索するのか、はたまた川崎と決別して別のクラブに完全移籍するのか。永長の決断に注目したい。

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