FW:ワッド・モハメッド・サディキ

【写真:Getty Images】
生年月日:2006年5月29日
所属クラブ:柏レイソル→FC琉球
2025リーグ戦成績:6試合0得点0アシスト
柏レイソルユースで抜群の得点力と類まれな身体能力を見せつけたワッド・モハメッド・サディキが、レンタル移籍先のFC琉球で試合に絡めない日々を過ごしている。
明治安田J3リーグ(第24節消化)の6割以上の試合をベンチ外から眺めるのは、19歳の若武者にとって酷な現実だろう。
2024年、柏ユースに所属していたモハメッドは、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会と高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグEASTで得点王を獲得。高校3年生にして、ゴールへのずば抜けた嗅覚を披露した。
また、セネガル人の父をもつモハメッドは高い身体能力を有しており、同世代のフォワードの中での存在感は異次元レベル。個の能力を見込まれてU-18日本代表にも選出されており、2024年はモハメッドにとって飛躍の年となった。
2025シーズンにトップチーム昇格を果たす前から、モハメッドの名前は柏ファンの間で急速に広がっていった。いきなりトップチームで出番を掴む可能性もあったが、クラブは今年2月にモハメッドを琉球にレンタルすることを決断している。
まずは継続的に試合へ出場し、プロリーグのレベルに慣れてもらう。当時18歳だったモハメッドの成長を見込むのであれば、柏が取った選択は至って現実的だ。
しかし、モハメッドはJ3の24試合中15試合でベンチ外になるなど、武者修行先で出番を失う結果となってしまっている。ベンチ外の確率は実に62.5%。継続的な試合出場とは程遠い状態だ。
まだキャリアの停滞を焦る年齢ではないが、とはいえプロフットボーラーの選手寿命は有限である。今季終了後、モハメッドはより出番をもらえる環境を探す必要があるだろう。