MF:松田詠太郎(まつだ・えいたろう)

【写真:Getty Images】
生年月日:2001年5月20日
所属クラブ:横浜F・マリノス→サガン鳥栖
2025リーグ戦成績:10試合0得点0アシスト
横浜F・マリノスユースが生んだ“スピードスター”松田詠太郎も、レンタル沼に嵌まりかけている選手の一人だ。
2025シーズン現在の所属先であるサガン鳥栖は、自身4クラブ目のレンタル移籍先。ほぼ毎年のように変わるプレー環境が、松田の進化の妨げになっている感は否めない。
マリノスユース在籍中の松田は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで才能を開花させていた。2018年にはU-17日本代表、2019年にはU-18日本代表に招集されて存在感を発揮し、マリノスでは2020シーズンからのトップチーム昇格を勝ち取る。
スピードと相手ディフェンダーとの駆け引きを駆使した縦方向への突破、そして縦を意識させてからのカットインは、数年立てばマリノスの大きな武器になるものと思われた。
2020年2月に最初のレンタル移籍先としてSC相模原に加入するも、当初の移籍期限だった2021年1月31日を繰り上げて同年8月にマリノスへ復帰。同月中にJ1リーグにてデビューを飾ったが、その後はトップチームになかなか定着することができなかった。
2021シーズンには大宮アルディージャ(現:RB大宮アルディージャ)、2022~2024シーズンにかけてはアルビレックス新潟にレンタル移籍。今年3月には鳥栖に活躍の場を移している。
加入後、鳥栖ではJ2で9試合連続出場を果たし、松田のレンタル移籍の旅は4クラブ目にして成功したかに思えた。
しかし、その後は急速に出番を失い、現在は6試合連続でベンチ外となっている。リーグ戦10試合で得点もアシストも記録しておらず、アタッカーとしては厳しい成績と言わざるを得ない。
24歳になった松田がレンタル沼を抜け出すのは、もう少し先の話になりそうだ。