9位:ガンバ大阪
入場料収入:11億8500万円
ガンバ大阪は2024年度、入場料収入が11億8500万円となり、Jリーグ全体で9位にランクインした。
観客動員では、1試合平均2万6096人を記録し、J1全体で4位の水準。これがクラブ史上最高額となる営業収益72億2300万円を牽引した。
一方で、YBCルヴァンカップは2回戦で敗退し、リーグ戦以外のホームゲーム開催がなかったため、ホーム開催数は最少タイの19試合にとどまった。これにより、年間の入場者数は全体で6位にとどまり、入場料収入順位にも影響を及ぼした。
さらに、客単価の低さも伸び悩みの一因だ。トップ10クラブの平均客単価が約2813円であるのに対し、ガンバは2390円とリーグで3番目に低い。前売り自由席の最安値は2600円に設定されているが、平均額がこれを下回っているのは、年間パスや小中高生向けチケットの販売が多いことが影響しているとみられる。
とはいえ、それらの売上はファミリー層や若年層をうまく取り込めている証拠だ。客単価の低さは悪い面ばかりではない。実際、パナソニックスタジアム吹田では、子ども連れでも快適に観戦できる設備が整っており、観戦環境の充実が動員数増加にも貢献している。
2024シーズンはリーグ戦で4位に食い込み、優勝争いにも名を連ねたガンバだが、2025シーズンは序盤から苦戦が続いており、下位に低迷している。来年度の決算ではチーム成績と観客動員・収益の関係にも注目が集まりそうだ。
